「地域をもっと良くしたい」。
という想いから、まちづくりを始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。少子高齢化や人口減少など、山積する地域の課題は、地域をもっと良くする伸びしろと捉えることもできます。
本記事では、アイデア発想のヒントから具体的な事業アイデア、成功事例を紹介します。
ぜひ、みなさんのまちづくりの参考にしてください。
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目次
地域資源を活かそう
住民のニーズに応えよう
他の地域との連携を考えよう
空き家を活かしたコミュニティスペース
地元産品を使ったイベント
持続可能な開発目標(SDGs)への貢献
事例1:【空き家再生】尾道市「空き家再生プロジェクト」
事例2:【地元産品活用】高知県馬路村「ゆずの村おこし」
事例3:【SDGsの取り組み】小豆島「オリーブを核とした地域振興」
なぜ、まちづくりを始めたいのか?
まちづくりを始める人に共通するのは「地域をより良くしたい」という想いにあります。
少子高齢化や人口減少など、地域が抱える課題は山積みです。でも、それは同時に、私たちが地域をもっと良くするチャンスでもあると考えられます。新しいイベント企画のアイデアなどで、地域をもっと楽しく、活気あふれる場所にできるかもしれません。
まちづくりは地域の発展だけでなく、そこに住まう住民同士のつながりを促進するのにも不可欠な活動となります。
まず自分自身がなぜまちづくりを始めたいのか?を改めて考えてみるところから始めてみてもいいかもしれません。
アイデア発想のヒント
地域の魅力を最大限に引き出し、持続可能なまちづくりを実現するためには、次の3つの視点が不可欠だと考えています。
3つの要素を効果的に組み合わせることで、地域ならではの特色を生かした魅力的なまちづくりにつながるきっかけとなるはずです。
地域資源を活かそう
地域資源とは、その地域特有の自然、文化、歴史、産業などを指します。見かたを変えれば地域の魅力そのものであり、持続可能な発展を促すための鍵となります。
例えば、地元特産品や伝統工芸を活用した商品開発や、地域の歴史や文化をテーマにした観光プログラムの企画などが考えられます。これらの資源を「地域の魅力」として外部発信し、観光客や移住検討者を呼び込めるはずだと思います。
また、地域資源を活かすためには、住民自身がその価値を再認識し、積極的に関わることが不可欠です。地域の歴史や文化を学ぶワークショップや、地元特産品を使った料理教室などを通じて、住民の意識を高める取り組みも効果的です。
住民のニーズに応えよう
「地域の人々が何を求めているのか」「どのような問題を抱えているのか」の理解により、効果的な事業展開が可能になります。
住民のニーズに応えるために必要なポイントを2つ紹介します。
1.住民と対話する
まず第一にアンケートやワークショップを通じて、彼らの意見や要望を直接聞き、具体的なニーズを把握することが必要となります。
2.地域イベントの参加
住民との交流を深め、彼らの生活スタイルや価値観を理解し、ニーズに合ったサービス提案のタネを見つけることができます。
他の地域との連携を考えよう
異なる地域の成功事例や課題共有は、自分たちの地域に適した解決策を見つける手助けになります。近隣の市町村と共同イベントの開催をした場合、相互に観光客を呼び込み、地域経済の活性化にもつながるはずです。
また、他の地域の特産品や文化を取り入れるのは、地域の魅力をさらに引き出す可能性があります。例えば、ある地域で人気のイベントを参考に、自分たちの地域でも活かせる取り組みを行えば、地元ならではの新しい魅力を引き出せるかもしれません。
他の地域との連携は、まちづくりの取り組みをより効果的に進められる可能性があるため、地域の枠を超えた協力関係を築くと、新たなアイデアや資源を得られ、持続可能なまちづくりの実現につながるはずです。
具体的な事業アイデア
ここでは、地域の特性や資源を活かしたいくつかの事業アイデアをご紹介したいと思います。
空き家を活かしたコミュニティスペース
空き家問題は多くの地域で深刻な課題となっていますが、これを逆手に取ってコミュニティスペースとして活用するアイデアが注目されています。
空き家をリノベーションし、地域住民が集まる場所をつくることで、地域のつながりを強化し、活性化に繋がるはずです。
コミュニティスペースでは、地域イベントやワークショップなどが行われ、住民同士の交流が促進されます。また、子育て支援や高齢者の居場所づくりなど、地域ニーズに応じたサービス展開が可能です。
地元産品を使ったイベント
地元産品を活用したイベントは、地域特産品・文化を広める絶好の機会となります。
例えば、地元農産物や工芸品を集めたマルシェ開催により、観光客だけでなく地元住民にも楽しんでもらえます。また、地元生産者、関連する組織を巻き込み、地域全体に大きなムーブメントを起こす可能性も考えられるでしょう。
地元食材を使った料理教室や試食会も人気のイベントです。ターゲットを、子ども、親、シニア、事業者などに分けて開催すれば、新しいコラボレーションやアイデアが生まれるかもしれません。
持続可能な開発目標(SDGs)への貢献
出典:日本ユニセフ協会
SDGsは、2030年までに持続可能な社会を実現するための17の目標を掲げており、企業がこれらの目標に取り組むことは、地域社会の発展だけでなく、企業自身の持続可能な成長にも寄与します。
また、地域課題を解決するためのアイデアコンペティションを開催し、住民自らがSDGsに基づくプロジェクトを提案する場を提供することも、地域の活性化につながるでしょう。
SDGsへの取り組みは、単なる目標にとどまらず、地域の未来を築くための強力なツールとなります。地域の特性を活かし、住民が主体となって行動することで、持続可能なまちづくりを実現しましょう。
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事例紹介
まちづくりの成功事例は、他の地域にとっても大きな参考になります。
ここでは、実際に行われた3つの事例を紹介し、それぞれの取り組みがどのように地域に貢献したのかを見ていきましょう。
事例1:【空き家再生】尾道市「空き家再生プロジェクト」
出典:NPO法人尾道空き家再生プロジェクト
尾道市では、空き家問題に対処するために「空き家再生プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、地域の空き家を活用して新たなコミュニティスペースや宿泊施設を作ることが目的となります。
プロジェクトの一環として、空き家の情報を集め、希望者とつなぐことで、スムーズなマッチングを支援しています。
また、空き家再生の修復費用を援助するため、それぞれの再生物件でさまざまなイベントを行っています。イベント自体を楽しんでいただきながら、斜面地の現状や古い家の良さに触れたり、毎回進化する再生過程を見てもらいたいという想いがあるそうです。
事例2:【地元産品活用】高知県馬路村「ゆずの村おこし」
高知県馬路村は、ゆずを使った村おこしで全国的に有名な地域です。
人口900人ほどの小さな村ですが、年間30億円を超えるゆず製品の売上を誇り、その成功事例は多くの地域で注目されています。
馬路村は、村全体を「ゆずの森」というブランドで包み込み、豊かな自然と一体化した魅力的なイメージを構築しました。また、観光客が訪れることを想定した加工工場を整備し、村への誘客を促進しました。
さらに、毎年ゆずの収穫ができることに感謝して、ゆず搾り体験・ゆず商品の販売を行う「ゆずはじまる祭」を開催し、地元住民との交流も深めています。
事例3:【SDGsの取り組み】小豆島「オリーブを核とした地域振興」
出典:小豆島観光協会
小豆島は、日本のオリーブ栽培の発祥の地として知られ、現在も国内最大のオリーブの産地です。オリーブを核とした持続可能な地域づくりを積極的に推進しており、その取り組みが評価され、「世界の持続可能な観光地TOP100選」に2年連続で選出されました。
小豆島では、カヌー・SUPといったマリンスポーツを楽しみながら、海洋ゴミの回収を行うという、ユニークなSDGs学習プログラムが実施されています。このプログラムを通して、参加者は美しい自然の中で、環境問題について深く考える機会となっています。
上記取り組みは、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」「目標14:海の豊かさを守ろう」に貢献しています。
まとめ
まちづくりは、地域の未来を形作る重要な活動です。イベント企画やコミュニティづくりなど、さまざまな形で地域に貢献できます。
本記事で紹介したアイデアやヒントを参考に、自分自身の興味やスキルに合った事業を考えてみてください!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】
株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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