「地域のために何かしたいけど、何から始めればいいの?」「地域活性化に貢献したいけど、自社にできることってあるの?」など、CSR・CSV活動に重要性を感じているものの、具体的な活動に至っていないとお聞きすることがあります。
本記事では、地域企業がまちづくりに関わることで得られるメリットや、具体的な取り組み事例を紹介します。
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目次
地域経済への貢献
新規顧客獲得
ブランドイメージ向上
地域イベントへの参加
地域の情報発信
事例1:サントリーホールディングス
事例2:西日本鉄道株式会社
事例3:KDDI株式会社
住民との信頼関係が築ける
地域社会での存在感が増す
行政との連携
他企業との連携
地域企業がまちづくりに関わるメリットとは?
地域企業がまちづくりに関わることで、地域貢献を通して企業自身にも多くのメリットをもたらします。
ここでは、以下の3つのメリットについて解説していきたいと思います。
地域経済への貢献
地域企業が得られる「地域経済への貢献」として、以下が挙げられます。
1.雇用創出による地域経済の活性化
企業が地元での事業拡大により、地元住民に対して新たな雇用機会を提供し、地域の所得向上に寄与します。その結果、地域住民の可処分所得が向上し、さらなる経済循環が生まれる可能性があります。
2.地域内取引の活性化による経済循環の促進
地域企業が地域の資源やサービスを利用する地域内の取引が増え地産地消につながります。地元の農産物や工芸品が地域内に流通することにより、地域産業の持続可能な経済が発展・促進される可能性があります。
3.地域イベントへの参加による地域の魅力発信と経済効果
地域イベントやフェアに参加することで、地域特産品やサービスを広く知ってもらえる可能性があります。その結果、観光客や外部顧客の呼び込みにつながると考えられます。
新規顧客獲得
地域密着型の活動を通じて、地元住民や訪問者からの注目を集めやすくなります。
例えば、地域イベントへの参加、地元特産品を活用した商品販売など、地域の人々との接点を増やし、信頼関係を築く機会になるはずです。
他にも、地域の課題解決に取り組む姿勢を示すことで、消費者からの支持を得やすくなります。特に、若年層や環境意識の高い消費者は、企業のCSR・CSV活動を重視する傾向があるため、地域貢献を通じたアプローチは効果的となります。
ブランドイメージ向上
現代の求職者は、単に給与や福利厚生だけでなく、企業のCSR活動や地域への貢献度を重視する傾向があります。
地域活性化の取り組みにより、求職者に対して「この企業は社会に貢献している」というポジティブな印象を与える可能性が高まります。
具体的には、地域イベントへの参加や地元の課題解決に向けたプロジェクトの関与により、企業の姿勢を伝えられます。これにより、地域に根ざした企業としての信頼感が高まり、求職者からの評価も向上すると考えられます。特に、若い世代の求職者は、企業の価値観や社会的な取り組みに敏感であり、地域貢献を行っている企業に対して強い魅力を感じる場合が多いです。
さらに、地域貢献活動は社員のエンゲージメントを高める効果もあります。
地域貢献活動により、企業への愛着や誇りが生まれ、結果として採用活動においてもポジティブな影響を与えられるはずです。地域に愛される企業としてのブランドイメージ確立により、優秀な人材を引き寄せる効果にもつながると考えられます。
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地域イベントへの参加
地域イベントへの参加は、地域住民との交流の場となり、企業の存在感を高める絶好の機会となります。例えば、地元の祭りやスポーツイベント、環境清掃活動などに積極的に参加すると、地域の一員としての意識を強められます。
また、イベントを通じて得たフィードバックは、商品やサービス改善に役立てられ、地域ニーズに応じたビジネス展開を促進できると考えられます。
地域イベントへの参加は、単なる企業のPR活動にとどまらず、地域社会とのつながりを深め、持続可能な関係を築くための不可欠なステップです。
地域の情報発信
情報発信は、地域の認知度を高めるだけでなく、観光客や新しい住民を引き寄せる効果もあります。地元の祭りや市場、自然景観などを紹介すると、外部からの関心を集められる場合があります。
また、SNS・ウェブサイトの活用により、リアルタイムで地域情報の発信が可能です。これによって、地域の最新情報を広く伝えられ、地域住民や訪問者とのコミュニケーションを深められます。地域の魅力を伝えるコンテンツ作成により、企業自身のブランドイメージも向上します。その結果、地域とのつながりを強化できるのです。
【成功事例】地域と企業の共創
ここからは、いくつかの成功事例を紹介し、地域と企業の共創がもたらす具体的なメリットを探ります。
事例1:サントリーホールディングス
サントリーホールディングスは、地域との共創を重視し、さまざまな取り組みを行っている。以下に、代表的な事例をいくつか紹介します。
1.天然水事業を通じた地域貢献
「天然水の森 阿蘇」では、地元の農家の皆さんと共に、冬の間、水田に水を張る農法「冬水田んぼ」を実施しました。山 ・川・田んぼが一体となった整備を進めています。
2.地域文化への協賛
地域の伝統文化・芸術イベントへの協賛を通じて、地域文化の継承に貢献しています。
3. 水に関する教育活動
小中学校などへの出前授業やワークショップを通じて、水に関する知識や環境問題への関心を高めています。
事例2:西日本鉄道株式会社
出典:西日本鉄道株式会社
西日本鉄道株式会社(西鉄)は、鉄道事業を中心に、バス、不動産、小売など、多岐にわたる事業を展開する福岡を代表する企業です。長年にわたり、地域に根ざした事業活動を行い、地域社会との共創を積極的に推進しています。
西鉄の代表的な事例として、交通インフラの整備が挙げられます。以下が取り組み内容です。
1.鉄道・バスネットワークの拡充
地域住民の利便性向上を図りながら、観光地へのアクセス向上や地域活性化に貢献しています。
2.スマートシティの推進
IT技術を活用し、交通システムの効率化や新たなサービス創出に取り組んでいます。
3.MaaS(マース)の実現
MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスをシームレスにつなぐ移動の概念です。多様な移動手段を統合し、より便利で持続可能なモビリティサービスの実証実験を行っている。
事例3:KDDI株式会社
出典:KDDI株式会社
KDDI株式会社は、通信業界のリーダーとして知られる企業で、地域貢献にも積極的に取り組んでいます。
1.シニア層向けスマホ教室を開催
スマホ教室を通じて、シニア層がスマートフォンを有効活用し、より豊かな生活を送れるよう支援したいと考えています。
2.NFTの活用による観光資源の魅力発信
宇和島城を舞台にしたNFTプロジェクトを開催しました。宇和島城の魅力を再発見してもらい、地域への関心を高める。関係人口の創出を目指しました。
3.スケールアップを目指す起業家の支援
起業家のスケールアップを強力に支援しています。資金面だけでなく、メンタリングやネットワーク構築など、多角的な支援を提供している点が特徴です。
地域住民との共創のメリット
住民との信頼関係が築ける
住民の声を直接聞くと、彼らのニーズや期待を理解し、より効果的な取り組みにつながります。対話を通じて、企業は地域課題を把握し、解決策を共に考えられるため、地域住民との信頼関係を築くのは非常に大切です。
例えば、定期的な地域住民との意見交換会は、住民が抱える問題・要望を直接聞くことにより、企業が地域の実情を理解し、住民が求めるサービスの支援が可能になります。
さらに、地域住民との対話を通じて得られた情報は、企業戦略やサービス改善に役立ちます。住民の意見を反映させ、より地域に根ざしたビジネスモデルを構築し、地域経済の活性化に寄与できるのです。
地域社会での存在感が増す
企業が地域イベントや活動に参加すると、住民との接点が増え、相互理解が深まります。これにより、地域のニーズや課題が把握しやすくなり、企業のサービスや製品がより地域に適したものになる可能性が高まります。
また、コミュニティ形成は、企業のブランドイメージ向上にも寄与します。
地域住民との良好な関係を築くのが、企業のCSR・CSVへの取り組みが評価され、地域内での認知度や支持が高まるでしょう。これにより、企業は地域社会における存在感を強化し、長期的なビジネスの成功につながるのです。
行政や他企業との連携で広がる可能性
住民と直接関係をもつだけでなく、行政・他企業と連携することも、まちづくりにおける可能性のひとつだと考えます。
ここからは、行政・他企業それぞれの可能性を整理していきます。
行政との連携
行政は地域課題を把握し、解決に向けた施策を講じる役割を担います。行政は立場上、公平性を求められるため、連携のハードルが高い印象がありますよね。しかし、官民連携によって成功した事例、事業は珍しくありません。
例えば、地域のインフラ整備や環境保護活動において、企業が持つ技術や資源の活用により、行政の負担を軽減し、迅速な対応が可能になります。
また、行政との連携は、地域住民との信頼関係構築、企業のCSR・CSV活動を行う機会として考えられると思います。
具体的な連携の例としては、地域の防災訓練や清掃活動、文化イベントの開催などがあります。これらの活動に企業が積極的に参加すると、地域の課題解決に寄与しながら、自社の存在感を高められるはずです。
他企業との連携
異なる業種や規模の企業との連携は、相乗効果によって大きな影響を地域にもたらします。
例えば、地元飲食店と観光業者が連携して、地域特産品を活かしたツアーの企画などが考えられます。私が主導する用宗の民泊事業も、用宗周辺のさまざまな企業と共同でまちづくりを行うことで、1社では成し得ないインパクトをもたらすと考えています。
また、他企業との連携は、リソース共有や情報交換を通じて、各企業の強みを活かす機会にもなります。技術力の高い企業が地域の課題解決に向けたプロジェクトに参加し、実践的な解決策を提供できる一方、地域企業はそのノウハウを学べるでしょう。
このような協力関係は、地域全体の競争力を高める要因となります。
まとめ
地域企業がまちづくりに関わると、単なるCSR・CSV活動にとどまらず、企業自身にも多くのメリットをもたらします。
さらに、行政や他企業との連携を図ると、地域活性化の取り組みは一層広がりを見せます。これにより、地域全体が活性化し、企業もその恩恵を受けることができるのです。
まちづくりへの貢献は、企業の社会的責任を果たすだけでなく、地域と共に成長するための不可欠なステップとなります。
今こそ、地域企業が積極的にまちづくりに関わり、持続可能な未来を共に築いていく時です。地域のために何かを始めることで、企業自身も新たな価値を見出していきましょう!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】
株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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