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執筆者の写真桜井 貴斗

【新規事業アイデアを見つける!】「代表的な8つのフレームワーク」を解説

更新日:9月25日


【新規事業アイデアを見つける!】「代表的な8つのフレームワーク」を解説

新規事業の創出には、フレームワークを活用することが効果的です。本記事では、アイデアに行き詰まる原因を分析し、フレームワークを活用するメリットを解説。3C分析やSWOT分析など、新規事業アイデアに役立つ代表的なフレームワークを分かりやすく紹介します。




新規事業アイデアに行き詰まる4つの理由


新規事業アイデアに行き詰まる4つの理由

①既存事業の成功体験にとらわれている


既存事業で成功体験があると、その成功体験にとらわれてしまい、新しい事業アイデアを生み出すことを阻害してしまうことがあります。既存事業で成功した方法やノウハウが、必ずしも新規事業に通用するとは限りません。


  • 過去の成功体験にとらわれず、柔軟な発想を持つことが重要

  • 市場や顧客のニーズは常に変化することを意識する


例えば、かつては画期的な商品として市場を席巻した携帯電話(ガラケー)も、スマートフォンの登場によってその地位を奪われてしまいました。これは、既存事業の成功体験にとらわれず、常に変化を続ける市場や顧客ニーズに対応することの重要性を示す好例と言えるでしょう。



②過去の成功モデルは通用しない時代に


現代社会は、技術革新やグローバル化、少子高齢化など、かつてないスピードで変化しています。変化の激しい時代においては、過去の成功モデルが通用しないケースが増えています。


  • 現代社会は変化が激しく、過去の成功モデルが通用しないケースが多い

  • 時代の変化を的確に捉え、柔軟に対応していくことが重要



③固定観念にとらわれている


知らず知らずのうちに、業界の常識や過去の経験に基づいた固定観念にとらわれていることがあります。固定観念にとらわれてしまうと、自由な発想を阻害し、新しいアイデアを生み出すことが難しくなります。


  • 固定観念にとらわれず、自由な発想を心がけることが重要

  • 既存の枠にとらわれず、ゼロベースで考える


例えば、「自動車はガソリンで走るもの」という固定観念にとらわれていては、電気自動車や水素自動車といった革新的なアイデアは生まれません。新規事業を創造するためには、既存の常識にとらわれず、自由な発想でアイデアを生み出すことが重要です。



④アイデア発想の場や機会が少ない


日々の業務に追われていると、新規事業のアイデア発想に十分な時間やリソースを割くことが難しい場合があります。

また、社内のコミュニケーション不足や、アイデアを自由に提案できる雰囲気の欠如など、組織的な要因によってアイデア発想が阻害されるケースも少なくありません。意識的にアイデア発想の場や機会を設け、組織全体で新規事業創出に取り組む姿勢が重要です。


  • 意識的にアイデア発想の場や機会を設ける

  • 組織全体で新規事業創出に取り組む雰囲気作り



新規事業アイデアに行き詰まった時に考えたい視点


新規事業のアイデアを考える際には、一度頭をリセットし、常識を疑い、ゼロベースで考えることが重要です。



①常識を疑い、ゼロベースで考える


  • ゼロベース思考

    一度白紙に戻して考えることで、既存の枠にとらわれず、自由な発想を生み出す。

  • 逆転の発想

    常識を覆すような考え方をすることで、新しいアイデアが生まれやすくなる。例えば、「顧客を減らす」という発想から、ニッチな顧客層に特化したサービスが生まれることがある。

  • 組み合わせ発想

    既存の製品やサービスを組み合わせることで、新しい価値を生み出すことができる。例えば、スマートフォンと音楽配信サービスを組み合わせたことで、新しい音楽体験が生まれた。


これらの思考法を意識することで、既存事業の成功体験にとらわれず、新規事業のアイデアを発想しやすくなります。



②顧客視点と市場調査


  • 顧客視点とは

    顧客の立場に立って物事を考えることです。顧客はどのようなニーズを持っているのか、どのような課題を抱えているのかを理解することが、新規事業のアイデア発想には欠かせません。顧客視点を意識することで、顧客が本当に求めている商品やサービスを開発することができます。顧客視点で考えるためには、顧客インタビューやアンケート調査などを通じて、顧客の声を直接聞くことが重要です。また、Webサイトのアクセスログや顧客の購買履歴などのデータ分析も有効な手段です。


  • 市場調査とは

    市場の動向を把握することです。市場規模や成長性、競合の状況などを分析することで、新規事業の可能性を見出すことができます。市場調査を行う際には、市場調査レポートや業界紙などの公開情報だけでなく、専門機関への調査依頼や競合の動向調査なども有効です。


調査手法

内容

メリット

デメリット

顧客インタビュー

顧客に直接、商品やサービスに関する意見や要望を聞く

ニーズを深く理解できる

時間とコストがかかる。サンプル数が限られるため、網羅性に欠ける場合がある

アンケート調査

顧客に対して、質問項目を設定し、回答を収集する

定量的なデータを取得できるため、客観的な分析が可能

質問項目の設計によって結果が左右される。回答者の状況や心理状態によって、正確な回答が得られない場合がある

Webサイトアクセスログ分析

Webサイトへのアクセス状況を分析する

顧客の興味関心や行動パターンを把握できる

アクセスログだけでは、顧客の属性や購買意欲まではわからない

市場調査レポートの活用

市場規模や成長性、競合状況などの情報を収集する

広範な情報を効率的に収集できる

最新の情報やニッチな分野の情報は得られない場合がある

競合の動向調査

競合の製品やサービス、販売戦略などを調査する

競合との差別化ポイントや市場における自社の立ち位置を把握できる

時間とコストがかかる。競合の情報は入手が難しい場合もある


③アイデア発想を促進する環境づくり


新規事業のアイデアは、机に向かって考えるだけではなかなか生まれてきません。自由な発想を促進し、アイデアを出しやすい環境を作ることも重要です。


<ポイント>

  • 心理的安全性を確保

    多様な意見を自由に発言できる雰囲気作りが重要です。否定的な意見や突拍子もないアイデアも受け入れることで、自由な発想が生まれやすくなる

  • 外部との交流を促進

    社外の人との交流や異業種交流会への参加など、外部からの刺激を受けることで、新しい視点やアイデアが得られる。外部の専門家やコンサルタントの意見を取り入れることも有効。

  • アイデアを可視化

    アイデアを付箋に書き出したり、ホワイトボードにまとめたりすることで、アイデアを共有しやすくなる。可視化することで、アイデアの整理や発展、組み合わせなどが促進される。

  • オフサイトミーティングの実施

    日常業務から離れた場所で、リラックスした雰囲気の中でアイデアを出し合うことで、自由な発想が生まれやすくなる。合宿形式で集中的にアイデアを出し合うことも効果的。

  • アイデアコンテストの実施

    社員から広くアイデアを募集することで、多様なアイデアが集まる。優秀なアイデアを表彰することで、社員のモチベーション向上にもつながる。



フレームワークを活用するメリット


フレームワークを活用するメリット

①アイデアの抜け漏れを防ぐ

フレームワークは、特定のテーマについて多角的に思考するための枠組みを提供します。フレームワークに従って思考することで、自身の経験や知識だけに頼った場合に発生しがちな、アイデアの偏りや抜け漏れを防ぐことができます。


②客観的な視点を取り入れることができる

新規事業のアイデアは、主観的な思い込みや感情に左右されがちです。フレームワークを活用することで、客観的なデータや分析に基づいた意思決定が可能になります。


③チームでアイデアを出しやすい

フレームワークは、共通の言語と視点を与えてくれるため、チームでアイデアを出し合い、議論を深めるのに役立ちます。



新規事業アイデア発想に役立つフレームワーク3選


MVV


MVVは、Mission(使命)、Vision(将来像)、Value(価値観)の頭文字を取ったフレームワークです。企業の存在意義や目指す方向性を明確化することで、一貫性のある事業展開を実現します。


MVV

<MVVの構成要素>


  • Mission(使命)

    企業や組織が存在する理由や目的を明確に示すもの。顧客や社会に対して、どのような価値を提供するために存在するのかを定義する。

  • Vision(将来像)

    企業や組織が将来的に達成したい理想の姿や目標を描いたもの。実現したい未来を描き、社員のモチベーション向上や共感を得るために重要。

  • Value(価値観)

    企業や組織が大切にする価値観や信念を指す。意思決定の基準となり、企業文化の形成にも影響を与えることができる。



<MVV設定のメリット>


  • 事業の軸が明確になり、一貫性のある意思決定が可能になる。

  • 社員のモチベーションやエンゲージメントが高まり、組織の一体感が醸成される。

  • 顧客や取引先からの共感や信頼を得やすくなる。


新規事業のアイデアを考える際には、まずMVVを明確化し、その枠組みの中で新しい価値創造を目指すと、より実現可能性が高まります。


▼あわせて読みたい🙌

ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を事例をもとに「より深く」理解する。

ロジックツリー


ロジックツリーは、問題を階層構造に分解して分析するフレームワークです。複雑な問題を整理し、本質を見極めるのに役立ちます。


ロジックツリー例

<ロジックツリーの使い方>

  1. 問題点を明確にする

  2. 問題点を要因に分解する

  3. 要因をさらに細分化する

  4. 重要度の高い要因から対策を考える


<ロジックツリーのメリット>

  • 問題を構造的に把握できるため、全体像を理解しやすくなる。

  • 問題の原因を特定しやすくなるため、効果的な対策を立てやすくなる。

  • 複数人で議論する際に、共通認識を持ちながら議論を進めやすくなる。



6W3H


6W3Hは、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)、How(どのように)、How much(いくらで)、How many(どのくらい)、How long(どれくらい長く)の頭文字を取ったフレームワークです。新規事業のアイデアを具体化する際に、多角的な視点から検討することができます。

項目

内容

具体例

What(何を)

どのような製品・サービスを開発するのか

健康管理アプリ、オンライン英会話サービス

When(いつ)

いつまでに開発・販売を開始するのか

6ヶ月後、1年後

Where(どこで)

どこで販売・提供するのか

国内、海外、オンライン

Who(誰が)

誰をターゲット顧客とするのか

20代女性、ビジネスマン

Why(なぜ)

なぜその事業を行う必要があるのか

市場のニーズがあるから、社会貢献になるから

How(どのように)

どのように開発・販売するのか

自社開発、外部委託、提携

How much(いくらで)

いくらで販売するのか、開発費用はいくらかかるのか

月額1,000円、開発費用1,000万円

How many(どのくらい)

どのくらいの販売目標を立てるのか

初年度1億円、10万ダウンロード

How long(どれくらい長く)

どのくらいの期間、事業を継続するのか

3年間、5年間

<6W3Hのメリット>

  • 多角的な視点からアイデアを検討することで、新たな発想を得たり、アイデアの具体化を進めることができる。

  • 関係者間で認識を共有することで、コミュニケーションを円滑に進めることができる。



新規事業の整理と調査に役立つフレームワーク5選


3C分析


3C分析とは、新規事業を検討する際に、市場や競合、自社の状況を分析するためのフレームワークです。3つのC、すなわち「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」を分析することで、成功の可能性を高めることを目的としています。それぞれの要素を深く掘り下げることで、顧客ニーズや競合との差別化ポイント、自社の強みと弱みを明確化し、より効果的な事業戦略を立案することができます。


3C分析

<3C分析の使い方>


  • Customer(顧客)

    顧客は誰か?:年齢、性別、職業、年収、家族構成、ライフスタイル、価値観などを具体的に特定する

    顧客は何に困っているのか?:顧客の課題やニーズを明確化し、どのような解決策を求めているかを言語化

    顧客はどのような購買行動をとるのか?:情報収集方法、購買場所、購買決定要因など


  • Competitor(競合)

    競合は誰か?:既存の競合だけでなく、潜在的な競合も洗い出す

    競合の強みと弱みは何か?:製品・サービス、価格、販売チャネル、マーケティング戦略など

    競合との差別化ポイントは何か?:自社の強みを活かせる、あるいは競合の弱みを突けるポイント


  • Company(自社)

    自社の強みと弱みは何か?:経営資源、技術力、ブランド力、人材、資金力など

    自社の経営理念やビジョンは何か?:新規事業と整合性が取れているか

    自社のリソースは新規事業に活用できるか?:既存事業とのシナジー効果



PEST分析


新規事業を取り巻くマクロ環境を分析するためのフレームワークです。「Politics(政治)」「Economy(経済)」「Society(社会)」「Technology(技術)」の4つの視点から、外部環境における機会と脅威を分析します。これらの要素は、事業に大きな影響を与える可能性があり、事前に分析しておくことで、変化に柔軟に対応できる戦略を立てることができます。


PEST分析

<PEST分析の使い方>


  •  Politics(政治)

    政治体制:安定しているか、不安定か

    法律・規制:業界に影響を与える法律や規制は何か、改正の動きはあるか

    政府の政策:新規事業を後押しする政策はあるか、逆に規制する政策はあるか

    国際関係:政治的な緊張関係がビジネスに影響を与える可能性はあるか


  • Economy(経済)

    経済成長率:景気は良いか、悪いか

    金利・為替:変動リスクはどの程度か

    消費動向:消費者の購買意欲は高いか、低いか

    雇用状況:人材の確保は容易か、困難か


  • Society(社会)

    人口動態:人口増加・減少、少子高齢化、都市部への人口集中などのトレンドはどうか

    ライフスタイル:人々の価値観やライフスタイルの変化は事業にどのような影響を与えるか

    社会問題:環境問題、貧困問題、ジェンダー問題など、事業に関連する社会問題はあるか

    文化・習慣:地域の文化や習慣を考慮する必要があるか


  •  Technology(技術)

    技術革新:業界に影響を与える新しい技術はあるか

    技術の普及率:新しい技術はどの程度普及しているか

    インフラ整備:必要なインフラ(インターネット環境、交通網など)は整っているか

    研究開発動向:競合他社や研究機関の研究開発動向はどうか



5フォース分析


業界の収益構造を分析するためのフレームワークです。「新規参入業者の脅威」「買い手の交渉力」「代替品の脅威」「供給者の交渉力」「競合企業間の競争」の5つの力を分析することで、業界全体の attractiveness(魅力度)を評価します。


5フォース分析

<5フォース分析の使い方>


  •  新規参入業者の脅威

    参入障壁:新規参入にあたり、資金、技術、ブランド力、法規制など、どのような障壁があるか

    規模の経済:既存企業は規模の経済を活かしてコスト競争力を高めているか

    差別化の容易性:新規参入者が製品・サービスを差別化することは容易か

    報復の可能性:既存企業は新規参入者に対して、価格競争や販売チャネルの封鎖などの報復を行う可能性はあるか


  • 買い手の交渉力

    買い手の集中度:少数の買い手が市場を支配しているか

    製品の差別化:買い手にとって、製品・サービスの差別化は重要か

    切り替えコスト:買い手が別の企業に乗り換える際のコストは高いか

    後方統合の可能性:買い手が自ら製品・サービスを生産する可能性はあるか


  • 代替品の脅威

    代替品の価格・性能:既存製品・サービスよりも低価格で高性能な代替品はあるか

    切り替えコスト:買い手が代替品に乗り換える際のコストは高いか

    代替品の性能向上:代替品の性能は向上しているか


  • 供給者の交渉力

    供給者の集中度:少数の供給者が市場を支配しているか

    製品の差別化:供給者にとって、製品・サービスの差別化は重要か

    切り替えコスト:企業が別の供給者に乗り換える際のコストは高いか

    前方統合の可能性:供給者が自ら製品・サービスを販売する可能性はあるか


  • 競合企業間の競争

    競合企業の数:競合企業は多いか、少ないか

    市場の成長性:市場は成長しているか、成熟しているか、縮小しているか

    固定費比率:業界全体の固定費比率は高いか、低いか

    差別化の難しさ:製品・サービスの差別化は難しいか

    撤退障壁:事業から撤退する際のコストは高いか



SWOT分析


SWOT分析とは、企業の内部環境と外部環境を分析し、事業の機会や課題を明確にするためのフレームワークです。「Strengths(強み)」「Weaknesses(弱み)」「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」の4つの要素を分析することで、自社の現状を客観的に把握し、今後の戦略立案に役立てることができます。


SWOT分析

<SWOT分析の使い方>


  • Strengths(強み)

    競合他社と比べて優れている点は何か?

    顧客からどのような点で評価されているか?

    独自の技術やノウハウはあるか?

    優秀な人材や強力なリーダーシップはあるか?

    財務状況は健全か?


  • Weaknesses(弱み)

    競合他社と比べて劣っている点は何か?

    顧客からどのような点が不満に思われているか?

    不足している資源や技術はあるか?

    組織体制や企業文化に課題はあるか?

    ブランドイメージに課題はあるか?


  • Opportunities(機会)

    市場の成長性

    新たな顧客層の開拓

    技術革新

    法規制の緩和

    競合の撤退


  • Threats(脅威)

    市場の縮小

    競合の参入

    代替品の出現

    顧客ニーズの変化

    経済状況の悪化


これらの要素を分析した後、以下の4つの戦略を検討します。


  • 強みを活かして機会を最大限に利用する戦略(SO戦略)

  • 弱みを克服して機会を活かす戦略(WO戦略)

  • 強みを活かして脅威を回避する戦略(ST戦略)

  • 弱みを克服して脅威の影響を最小限に抑える戦略(WT戦略)



4P分析


マーケティング戦略を構築する際に非常に有効なフレームワークです。4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(プロモーション)の4つの要素を指します。この分析を通じて、ターゲット市場における製品の位置づけや競争力を明確にすることができます。


4P分析

<4P分析の使い方>


  • 製品

    顧客のニーズに合った特徴や品質を考慮し、競合との差別化を図る

  • 価格設定

    ターゲット市場における競争力を維持しつつ、利益を最大化するための戦略を検討

  • 流通

    製品が顧客に届くまでの経路を最適化し、効率的な流通チャネルを選定する

  • プロモーション

    広告や販売促進活動を通じて、製品の認知度を高め、顧客の購買意欲を喚起する方法を考える


これらの要素を総合的に分析することで、効果的なマーケティング戦略を策定することが可能になります。



フレームワークを使う上での注意点


新規事業のアイデア発想や整理に役立つフレームワークですが、使い方を誤ると効果が半減したり、誤った解釈に陥ったりする可能性があります。


フレームワークを使う上での注意点

①目的と状況に合ったフレームワークを選ぶ


フレームワークは、それぞれ分析する視点や目的が異なります。闇雲にフレームワークを使うのではなく、まずは現状の課題や分析の目的を明確化し、適切なフレームワークを選択することが重要です。例えば、「市場全体の動向を把握したい」場合はPEST分析、「競合との関係性を分析したい」場合は5フォース分析といったように、目的に応じて使い分けるようにしましょう。



②分析結果にとらわれない


フレームワーク分析は、あくまで現状を把握し、今後の戦略を考えるためのツールの一つに過ぎません。分析結果で得られた結論にとらわれず、柔軟な発想を心がけましょう。



③最新の情報に基づいて分析する


市場や競合は常に変化しています。古い情報に基づいて分析を行うと、現状にそぐわない戦略を立ててしまう可能性があります。分析を行う際は、必ず最新の情報を入手し、客観的なデータに基づいた分析を心がけましょう。特に、技術革新や社会情勢の変化が激しい現代においては、情報の鮮度が重要となります。定期的に情報をアップデートし、常に最新の状態を把握しておくことが重要です。



④チームで共有し、議論を深める


フレームワーク分析は、一人で実施するよりも、チームで取り組むことでより効果を発揮します。メンバー間で意見交換や議論を重ねることで、多角的な視点を得ることができ、より精度の高い分析が可能になります。また、分析結果を共有することで、チーム全体で共通認識を持つことができ、その後の意思決定や戦略実行をスムーズに進めることができます。



⑤フレームワークはあくまでツールであることを忘れない


あくまで思考を整理するためのツールであり、それ自体が目的ではありません。フレームワークに頼りすぎることなく、最終的には自分自身で考え、判断することが重要です。



まとめ


新規事業のアイデア発想は、企業の成長にとって非常に重要です。

しかし、既存事業の成功体験や固定観念にとらわれてしまい、新しいアイデアを生み出すのに苦労するケースも少なくありません。 そんな時に効果的なのが、フレームワークを活用することです。


フレームワークを用いることで、多様な視点からアイデアを検討し、実現可能性を高めることができます。 本記事では、新規事業のアイデア発想に役立つ7つのフレームワークを紹介しました。これらのフレームワークは、アイデア発想だけでなく、事業計画の立案や市場分析にも活用できます。


ぜひ、本記事を参考にして、フレームワークを活用してみてください。


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最後までお読みいただき、ありがとうございました。


 

株式会社HONE  代表取締役 桜井貴斗

株式会社HONE

代表取締役 桜井貴斗


札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。


※本記事は一部AIを活用して執筆しています。


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