混同されやすい!?「ブランド」と「メーカー」の違い
- 桜井 貴斗
- 2月24日
- 読了時間: 6分
更新日:3月30日

「ブランド」と「メーカー」の違いは、ご存じですか?よく混同されがちですが、実は全く異なる概念です。ブランドは価値や世界観を提供し、メーカーは製造を担います。
本記事では、両者の違いをわかりやすく解説し、効果的なマーケティング戦略に役立つ視点をお伝えします。
目次
ブランドとは
メーカーとは
両者の関係性を簡単に整理
ブランド名とメーカー名が異なるケースが多い
ユーザー目線では見えにくいブランドとメーカーの境界
ブランド視点で考えるマーケティング戦略
メーカー視点での差別化ポイント
「ブランド」と「メーカー」の違いとは?
「ブランド」と「メーカー」は、しばしば混同されがちですが、実際には異なる役割を持っています。ここではそれぞれの違いについて解説をしていきます。
ブランドとは
ブランドとは、商品やサービス、企業、地域などが持つ「独自の価値」や「イメージ」のことを指します。単なる名称やロゴのデザインではなく、消費者に対して特定の価値やイメージを提供するものであり、企業や製品の個性を表現します。
たとえば、「スターバックス」と聞くと、多くの人は高品質なコーヒーや落ち着いた店内の雰囲気、環境への配慮などを思い浮かべるでしょう。これらの要素が組み合わさり、スターバックスというブランドが形作られています。
メーカーとは
メーカーとは、製品を設計し、製造する企業や組織を指します。メーカーは「maker(つくる人)」「manufacturer」が語源で、日本語では「製造者」「製造会社」と訳すことができます。食品、家電、自動車、衣料品など、さまざまな分野でメーカーが存在します。メーカーは高品質な製品を提供することで、ブランドの信頼性が高まるという側面を持っており、両者は異なる役割を持ちながらも、相互に補完し合うことで、企業の成功に寄与します。
両者の関係性
まとめると、メーカーは製品をつくる企業を指し、ブランドはその製品に対する消費者の認識や感情を形成する要素かつ、企業の価値観や理念を反映したもの、ということになります。
混同されやすいのはなぜ?
その意味や役割が異なるにもかかわらず、混同されがちなのはなぜでしょうか?この理由は、どちらも企業や製品に関する概念であり、密接に関係しているためです。
混同されやすいケースをいくつか挙げてみましょう。

ブランド名とメーカー名が異なる
このケースは非常に多く、混乱の原因の1つとなっていると思います。例えば、スマートフォンの「iPhone」。Appleが製造しているので、メーカー名は「Apple」、ブランド名は「iPhone」となります。
ファッションブランドの「ZARA」も、消費者には「ZARA」というブランド名で認識されていますが、実はスペインのインディテックス社という会社のブランドの1つです。
ブランド名とメーカー名が異なることで、消費者にとって混乱しやすい環境になっています。
PB(プライベートブランド)の存在
コンビニの「セブンプレミアム」などのプライベートブランドは、製造は他社(OEM)であり、ブランドとして展開しています。
ブランドとメーカーの境界が見えにくい
加えて、マーケティング戦略や広告の影響で、よりその境界が見えにくいという側面もあります。製品の品質や信頼性を強調するために、メーカー名を前面に出さないことがあります。結果、消費者はブランド名で製品を認知し、メーカー名をよく知らなかったり、見落としがちになります。
簡単な区別の仕方
どちらかわからなくなったときは、メーカーは「作る会社」、ブランドは「消費者が認識する価値」と覚えると、違いがわかりやすくなります。
メーカー(製造業者) = 実際に製品を作る企業や工場
ブランド(商標・価値) = メーカーが作る製品やサービスの名前・イメージ

違いを理解してマーケティングに活かす
この両者の違いを効果的なマーケティング戦略に落とし込み競争力を高めるためのポイントを簡単にまとめてみました。
ブランド視点で考えるマーケティング戦略
まず、ブランド視点でのマーケティング戦略を考えるときに重要視したいのが「独自性」です。ユーザーはブランドの独自性に魅力を感じて購入の意思決定をしているので、いかにその独自性を見い出し、消費者にどのようにすれば浸透するか?を考える方法が成果が出やすいと思っています。
そのとき、消費者がブランドと接触するすべてのポイントに一貫性を持たせられるかもポイントになります。Webと実店舗、カスタマーサポートなど、それぞれがバラバラでは違った印象になってしまいます。いかに一貫性をもたせながら、消費者に響くメッセージや体験を設計していけるか?はしっかり考えたいところです。
▼ブランドとはそもそも何か。まとめてみました。
メーカー視点での戦略ポイント
メーカーが市場で競争優位を築くためには、プロセスの効率化や技術革新も必要になってきます。これらは、コスト削減や生産性向上に直結し、価格競争の面に大きく影響します。
製造視点で考えると、新製品開発や生産性向上などのプロダクトありきに陥りがちです。非常に重要なことではあるのですが、より本質を貫く戦略を考える上ではブランディングの視点も欠かせません。
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まとめ
混同されがちな「ブランド」と「メーカー」の違いを見てきましたが、両者に違いはあれど、どちらにも「独自性」が必要になるでしょう。
消費者は独自性に魅力を感じて購入の意思決定をしていると言われています。私としては、独自性を追求し、いかに浸透させるか?を考えていくことが成果につながりやすい方法ではないかと思っています。
HONEではこれからも地域に根ざした事業を行うみなさんのために、全力でサポートしていきたいと思っています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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当社では、地方企業さまを中心に、マーケティング・ブランド戦略の伴走支援を行なっています。事業成長(ブランドづくり)と組織課題(ブランド成長をドライブするための土台づくり)の双方からお手伝いをしています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【記事を書いた人】

株式会社HONE
代表取締役 桜井貴斗
札幌生まれ、静岡育ち。 大学卒業後、大手求人メディア会社で営業ののち、同社の新規事業の立ち上げに携わる。 2021年独立。 クライアントのマーケティングやブランディングの支援、マーケターのためのコミュニティ運営に従事。
※本記事は一部AIを活用して執筆しています。
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